転職相談事例

これまで、特許業界への転職でお悩みの多くの方々からご相談をお受けしました。その内容を整理し、代表的なものをQ&A形式でまとめましたのでご利用ください。

Q&A

転職相談事例

【実務者向け】 『大事務所か個人事務所かの選択』

特許事務所の技術スタッフです。現在の事務所に3年務めたので、別の事務所に移ってキャリアアップしようと思います。ただ転職先として、大事務所にするか個人事務所にするかまだ決めかねています。

回答

ご相談者様がどのような特許事務所にいらっしゃるかかわからないので、一般論から述べましょう。

大事務所も個人事務所もそれぞれメリット、デメリットがあります。また特許事務所を希望する方も、ひとりひとり価値判断の基準が異なりますので、ひとつの正解があるわけではありません。ご相談者様が何を重点的に求めるかによって、選択肢は変わってきます。

それではいくつかの切り口から、大事務所と個人事務所を比較検討してみましょう。

よく経営の安定性や技術水準については、個人事務所より大事務所に軍配が上がると思われている方がいますが、必ずしもそうではありません。経営の安定性は平均的には個人事務所より大事務所が上でしょうが、大事務所でも業績不振により事務所の分割やリストラがあったというケースはあります。また技術水準についていうと、個人事務所の中には他の特許事務所では対応できないような難しい内容のものを処理できる能力を、売りにする特許事務所もあります。また長年にわたり、クライエント企業から指名で仕事を受け続ける個人事務所もあります。

大事務所は、一般的に電気系、機械系、化学系など専門分野で組織編成されており、入所した時にいずれかに配属されることになります。技術系の方は、得意とする技術分野を軸足において仕事を進めることが可能です。このことにより、自分の専門分野に磨きをかけていくことができます。

これに対し、個人事務所の場合はこのような組織はありません。主な分野は決まっていますが、クライエント企業から受けた依頼に関しては、専門外だからといって簡単に断るわけにはいきません。自分が詳しくない分野の技術的なことを理解するために、専門書を読むことが必要となることもあります。逆にこのような経験により、技術的な適応力がつくことが期待できます。

次に、入所後の教育制度、特にOJTについて比較しましょう。OJTに関しては、制度として定着しているのはやはり大事務所です。先輩弁理士や技術スタッフがOJTを行うというシステムができていますから、ある程度均質なものが期待できます。しかし個人事務所ではそれだけの人的な余裕がありませんから、切り札として所長自ら教えるということになります。所長自ら教えるということになると、その教え方には個人差がでて当然です。丁寧な教え方が苦手な所長は当然いることでしょう。また逆に、若い人に教えることを楽しみにする所長もいますから、その場合には多くのものをその所長から学び取ることができます。

事務所内の人間関係について、両者を比較してみましょう。個人事務所のほうが大事務所より人数が少ない分、個人的な関係が重要になります。相談者様から見て信頼できる、あるいは気の合う所長ならば、理想的ともいえる職場になるでしょう。それが逆の場合には、非常に居ずらい職場となってしまうことでしょう。このように、個人事務所の場合には、所長との相性が重要なことはご理解いただけたと思います。

大事務所と個人事務所の比較は、ざっと以上のようになります。相談者様は以上のことを踏まえ、自分が期待するもの、求めるものが大きいほうに決めると良いでしょう。ただし、求人募集の情報だけでは限りがあるのは確かです。それを補う方法としては、まず応募は数多く行い、面接も複数経験してから判断することがまず考えられます。また、当サイトの「キャリア相談」にて、私どもにご相談いただくという方法もとれるかと思います。





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