転職体験談

知財転職を成功させた経験者による体験談。プロの人材コンサルタントによるアドバイスもついています。

転職成功事例第二新卒で特許事務所へ就職
〜将来は米国弁護士資格も取得したい〜
転職者  N.Mさん(男性、25歳)
転職先  B国際特許事務所
転職時期 2008年5月
前職   なし(社会人経験なし)

【1】私が弁理士を目指した経緯
 私は理系の大学院修士課程を修了(専攻は材料工学)したのち、アメリカで博士号取得を目指すべくその準備段階としてカナダに語学留学に行きました。滞在先では多くの人々と話す機会があり、その時、弁理士という職業について初めて真剣に考える機会に出会いました。その後じっくり考え、研究者よりも弁理士のほうが、自分の技術知識を多くの方に役立たせることができるという結論に達し、博士課程への進学を取りやめて弁理士となるべく2008年初めに日本に帰国しました。

【2】「転職サポートサービス」に登録したきっかけ
 弁理士になると決意して帰国しましたが、まずは生活費を稼がなければなりません。仕事をするなら特許事務所と思ったのですが、特許業界に知り合いがいる訳ではありません。そこでインターネットで特許事務所の求人情報を探したのですが、新卒ないし第二新卒を対象とした募集がほとんどないことを知り愕然としました。次の作戦として特許業界の人材エージェントにインターネットで登録しようとしたのですが、最初の3社は、職務経歴欄が必須入力項目になっており、私は登録できませんでした。4番目に見つけた「知財情報局」の「転職サポートサービス」では、電子メールによる相談画面があったので、職歴がなくても登録できるかどうかメールで確認してみました。メールを送った翌日に、職歴がなくても登録できるとの返事がきましたので、これはラッキーと思いすぐに登録いたしました。

【3】今回の転職活動を振り返って
 担当の人材コンサルタントの方にお会いしてお話を伺ったのですが、特許事務所はやはり新卒ないし第二新卒の方の募集は無いとのことでした。ただその人材コンサルタントの方は、懇意にしている事務所であれば、人物次第では、新卒ないし第二新卒を推薦できるかもしれないとのことでしたので、半信半疑ながらも頼るしかなかったというのが正直なところです。
 幸運なことに、1週間もたたないうちに人材コンサルタントの方から、ある中規模の特許事務所で面接ができるとの連絡が入りました。事務所の面接では、企業経験がなく弁理士試験の学習も開始していない私に対して、年配の面接者から、かなり厳しいことを言われました。要するに、特許の世界は外部から見るほど甘い世界ではないということです。ただ引き下がるわけにいかないという私の事情があったので、必死になって特許にかける自分の熱意を伝えました。あとで聞いたところ、私が面接で少しもたじろがなかった点が、好印象を与えたようです。今思い出すと、冷や汗ものですが・・・。
 面接者からは確かに厳しいことを言われましたが、次の若い世代を育てようとする意欲と思いやりをその場で感じることができました。その後にいただいた内定には、もちろんのことありがたく応じました。
 余談ですが、現在の事務所が、転職サイトに求人広告を出していたことを後になって知りました。その求人広告では「特許実務未経験者可、要企業経験」となっていました。今回「転職サポートサービス」で話をいただかなければ、独自の就職活動では当然応募はしなかったでしょう。

【4】現在の仕事と職場について
 現在の事務所では、自分の父親以上の年齢のベテランの方からマンツーマンで特許明細書の作成指導を受けています。国内大手メーカーの機械系の案件が多いのですが、材料分野の経験と知識がありますので、参考書籍を読めば技術面は何とかついていけます。ただ最初1ヶ月間は、自分が書いた文章に赤入れをしてもらうと、一面真赤になってしまい正直落ち込みました。それでもすぐ気を取り直して必死に頑張ったところ、2ヶ月を過ぎてからは赤入れの量が目立って減ってきました。
 現在の事務所は、特許庁出身の弁理士や年配の技術者の方が比較的多い事務所です。様々な場面で、先輩方々の豊富な経験を感じることが多いですね。特に公開公報や明細書を瞬時に読み取る力はすごいと思います。また私を指導してくれる方は、私の父親以上の年齢の方で、とても思いやりのある方です。ですから、時として厳しく言われることがあっても、反発する気はまず起きないです。年の近い方から教わるよりもかえって良かったというのが、現在の心境です。
 また現在の事務所は、弁理士の学習に便宜を図ってくれます。毎週水曜日は資格学校で弁理士講座を受講しているのですが、その日の勤務は17時半までにして、すぐに解放されます。また各種の書籍購入にも、事務所から資金的な援助をしていただいています。このような事務所に入ることができたことは、本当に運が良かったと思います。

【5】今後の夢と目標
 現在の実務上の目標としていることは、特許明細書作成の件数をこなし、早く処理件数の合計が50件を超えることです。この目標は、何とか入所1年以内にクリアしたいと思います。
 また、一日でも早く弁理士試験に合格したいですね。弁理士資格に加えて米国弁護士資格も取得し、外国企業の仕事を訴訟まで含めて行えるようになるのが将来の夢です。かなり長い道のりですが、一歩一歩あせらず進めていきたいと思います。

【6】「転職サポートサービス」を利用して良かった点
 今回の就職活動を冷静に振り返ってみると、知財情報局の「転職サポートサービス」に登録しなければ、今の事務所に就職できなかったことは断言できます。このことが「転職サポートサービス」を利用した最大の収穫だと思いますが、それ以外にも何点か良かったと思う点があります。
 まず第一は、人材コンサルタントの方と直接会ってお話をして、自分の不安が解消されたことです。今回は、私にとって初めての就職活動でしたが、同じ境遇の仲間や特許業界を熟知した相談相手は、ほとんどいません。人材コンサルタントの方に私の苦しい胸中を吐露し、就職における厳しい部分については客観的にアドバイスをいただいたことにより、不思議なくらい、不安やストレスから解放されました。
 また特許事務所への就職は厳しいことを覚悟し、就職活動は長期化することと腹をくくっていました。しかし、すぐに面接の連絡をいただけた時はうれしかったですね。おかげ様で、予想以上に早い段階で、就職活動にピリオドを打つことができました。心から「転職サポートサービス」を利用して良かったと思います。

ここがポイント!人材コンサルタントから一言

 N.Mさんは著名な大学院の修士課程を修了している優秀な方ですが、特許事務所に入る王道とも言えるコース、即ち企業での開発経験を積んで弁理士資格を取得し、特許事務所に入所するというコースからは大きく外れています。企業での経験がないうえに弁理士試験の勉強もこれから始めると聞き、私自身も内心では少なからず困惑したことを覚えています。特許業界では新卒を定期的に募集する大手事務所もゼロではありませんが、やはりあくまでも例外です。弊社の顧客である特許事務所や企業知財部は、弊社に対して、わざわざ新卒ないし第二新卒の求人依頼はしてきません。
 本人との面談において、覚悟ができて腹もすわっていることは十分に感じ取ることができました。また修士課程の研究はコンデンサ材料の物性研究であり、企業での経験ではないものの技術面の基礎はできているであろうと推測されました。そこで、20歳代の実務未経験者の求人をいただいているいくつかの事務所に、私のそのような心証形成をもとに思い切って打診をしたのです。ある小規模事務所では、ビジネスマナーを一からは教えているヒマはないと断られました。また、ある大手事務所では、そのような採用の前例がないということで断られました。そのようなことを繰り返すうちに、若い世代への世代交代を考えている今回の事務所が、面接のチャンスを与えてくれたのです。
 以上を要約すると、N.Mさんの紹介先を弊社が探し出すことができたポイントはズバリふたつ、ひとつはN.Mさんの特許にかける強い意欲であり、もうひとつはそれを支える確かな技術力ということになるでしょう。





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