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1 特許事務所への転職を決意した理由
私は大学、大学院で有機化学を専攻し、大手化学メーカーに入社しました。その会社では研究開発部門に配属され、約5年間にわたり主に化学系素材の研究開発に従事しました。その時に職務発明を数件行ったことが、特許との初めての接点です。私がいた会社では発明者が特許明細書を書くことになっていましたので、私もわずか数件ですが特許明細書を書くことを経験し、大変魅力的な仕事だと実感しました。
「いつかその仕事を専門としたい」と思うようになり、在職中のまま弁理士試験の学習を2008年1月から始めました。弁理士試験の学習は自分自身にも非常に興味深いと実感しましたので、短答式試験もまだ受けていない状況でしたが3月になって特許事務所への転職活動を開始することにしました。
2 転職に際しての私の迷い〜化学分野で押し通すか否か
このように、特許事務所への転職意思は固かったのですが、転職に際し私には大きな迷いがありました。それは、特許事務所に入所してからも、ずっと化学分野を専門とし続けるかどうかということです。
私は大学入学以来、ずっと化学中心の世界にいました。私なりに化学分野への思い入れはあるのですが、技術の進歩の仕方は、化学分野は不定期なタイミングで飛躍的に進歩を遂げるのに対して、電気・通信分野は細かく着実に前進していく印象があります。従って、特許事務所の募集を見ても電気・通信分野のほうが化学分野よりも格段に多いと感じます。私はまだ20歳代であり、将来的な技術分野の広がりを含めて、特許事務所に入る際に、技術分野を変えたほうが良いのではないかという考えが絶えず頭をよぎり、転職活動を開始した時もまだ決めかねていました。
3 「転職サポートサービス」に登録したきっかけ
特許事務所への転職を決意してから、在職のままある人材紹介会社に登録してみました。登録後、その人材会社からは紹介先となる特許事務所名がメールで届いたのですが、私の心が振れていましたのでどこに応募したら良いか正直決断できないでいました。
ある日インターネットで検索していたら、たまたま「知財キャリア」のページに入ることができました。コンテンツも充実しており、知財を専門に扱う会社の人材紹介事業ならば私の相談にも乗ってもらえるかもしれないと考え、早速登録したのです。
4 「転職サポートサービス」に登録してから
「転職サポートサービス」に登録すると同社からすぐにメールが入り、人材コンサルタントの方とお会いすることになりました。人材コンサルタントの方はまず私の希望を聞き出し、私の迷いに対して「電気・通信分野に挑戦すれば可能性は拡がる」とアドバイスしてくれました。私の心の迷いは不思議なくらいすぐにふっきれ、さらなる可能性を求めて電気・通信分野に挑戦しようとその場で決意しました。面談の最後に特許実務未経験者でも応募できる、電気・通信分野がメインの現在の特許事務所をご紹介いただきましたので、私はその場で応募する意思を伝えました。
事務所での最初の面接は、お話を伺って1〜2週間くらい後にありました。1次面接通過後、1週間くらいして最終面接があり数日後に内定の連絡を受けました。「転職サポートサービス」に登録してから内定をいただくまで、1ヶ月はかからなかったと記憶しています。
5 特許事務所に入所してからの仕事
特許事務所に入所してから最初の仕事は、センサーに関する特許明細書を作成する仕事でした。担当する弁理士から、当該案件の発明のポイントと特許明細書の文章構成のアウトラインについて説明を受けました。電気工学については学部1年時に単位を取っていたので、全く歯が立たないということはありませんでした。ただ、所内にある書籍でセンサーについての基本事項を確認しては、特許明細書を書く、ということを幾度となく繰り返しました。その間、担当弁理士からは繰り返し赤入れを受けました。そのため最初の特許明細書を完成するまで、正直に申し上げて3週間近くかかりました。現在の事務所には、このようなOJTの場を与えていただき大変ありがたく感じています。
私が専門としてきた化学分野の技術論文とは異なり、電気分野の特許明細書では、対象となるセンサーなどの構造説明をまず詳細に行うことが必要となります。最初は非常に戸惑いましたが、今では強い意思を持って取り組めば何とか対応できるものだと感じています。新型のセンサーを開発しろと言われたら、このようにはいかないと思いますが・・・。
6 「転職サポートサービス」を利用してよかった点
「転職サポートサービス」を利用して良かった点の第1点は、特許事務所の紹介が先にありきではなく、まず先にキャリア相談があったことです。キャリア相談の場で今後の進路についてアドバイスをいただくことができ、私が進むべき方向が固まりました。そのため、自信を持って面接に向かうことができました。
2点目は、応募先としてご紹介いただいた現在の事務所について、指導を担当する弁理士や未経験者に対する指導方法、事務所の雰囲気についてまで詳細について説明をいただけたことです。このことにより応募の意思が固まりましたし、面接の際も不思議なことに未知の場所に来たという感じがしませんでした。自分でも驚くほど落ち着いていたことを、良く覚えています。面接時の対応も自分にしては良い出来で、そのことが内定をいただけたひとつの大きな理由ではないかと私なりに推測しています。
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