知財・特許業界で仕事をしたい人のための応援コラム

第9回 知財関連イベントで、知識と人のネットワークを広げよう

 知財業界に限らず、就職・転職を希望されている方にとって少なくとも必要なことは、業界への関心とその仕事への関心、そしてそれを実現するための行動力です。しかしながら、いざ行動となると、やや腰が引けてしまう方も多いでしょう。そこで、知財業界への就職・転職活動のために簡単に実践できる行動の1つとして、イベントや会合への参加があります。現場で活躍する人と実際に出会える貴重な場であり、情報収集、意見交換をすることは、将来の就職・転職にきっと役立つでしょう。そこには、知識と知識、人と人とを結ぶ、知財業界のネットワークが広がっています。

 最近では、社会全体の知財意識の高まりによって、知財に関連する勉強会や研究会が頻繁に開催され、団体、大学も多数存在しています。当然そのような場所には、知財に興味を持つ人、知財を仕事にしている人が集まります。

 例えば、「日本知財学会」という学会があります。ここでは、知的財産に関して学術的な視点から研究活動を行っています。様々な分科会が定期的に会合・勉強会を開催しており、学会員、非学会員を問わずに参加出来る会合も多々あります。(ちなみに私は本学会の産学連携・ベンチャー分科会などで時折活動しています。)毎年開催される年次大会では、多数の関係者が様々な研究発表や講演、セッションを行っていますので、この業界で就職・転職を検討している方にとっては、大変勉強になるイベントです。理工系の大学院生・ポスドク、知財・産学連携に関心のある社会人の方々には、知的財産マネジメントを研究する団体として、「知的財産マネジメント研究会(SMIPS)」があります。ここでも複数の分科会が様々な研究活動を行っています。

 また、実務を学ぶ場所としては、知財専門職大学院などがここ2、3年で増えてきていました(参照)。産業財産権の唯一の専門家(弁理士)団体である日本弁理士会でも、実務教育の場を提供しており、6月には「知財ビジネスアカデミー」を開講し、専門分野ごとに第一線の知財実務家が講師として数多く参加しています(関連記事)

 こうした定期的に開催されるイベントや会合には、興味のある分野の専門知識を高めるチャンス、専門家との人脈を広げるチャンスが沢山あります。ここで得た知識や人脈を財産として、将来の自分の仕事へ直結させたい方は、単なる講義形式の会合よりも皆でディスカッションを行ったり、定期的に活動している会合がお勧めです。
 ここで、心掛けていただきたいのが「ギブ&テイク」の精神です。たとえ、自身に知財分野での特別な専門知識や経験が無かったとしても、自らのこれまでのビジネス経験をベースに、参加者と積極的に情報共有、意見交換をしましょう。そうすれば、自然と自分流の知財情報ネットワークが広がっていくと思います。

[2006/08/17] 知財ナビより転載

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